![]() | 【人】 北神 翡翠[山林の道を往き、斜面の石段を昇っていく。靄による視界の悪さは変わらない。 靄は魔に関連するのか、しないのか。 気温はこの辺りにしては、今日は少し高めかもしれない] 魔の気配、増えてきたよ 二人とも、気付いてる? [訊けば二人とも頷き返したが、どこか半信半疑でもあるようだ] この辺りの靄を取っ払うか。 まぁ、できないこともないよ。これも水だし [周囲は雪やら靄やら、水には事欠かない。今日が夏の晴天でなくてよかった。 この山道をペットボトルを背負ってくるの、大変だったからね] 集めた水をどこにやるかだなぁ… 下手打って雪崩起こしたらまずいし [雪より温度の高い水を見境なくぶつけて雪山の脅威を呼び出しでもしたら、俺たちは全員助からない。町岡さんが、来る途中に沢があったと言って、大体の地理方角を示してくれる] あと、魔が居るからね。 術中は急な襲撃に対応できないから、 二人はガードとサポートをお願いします [手袋を外してダウンジャケットのポケットにしまう。 手に当たる空気は冷えるが、手袋のままでは正確な印が結べないので、やむを得ない] (21) 2023/04/22(Sat) 1:09:27 |