10:45:41

人狼物語 三日月国

84 【R18G】神狼に捧ぐ祀【身内】


【人】 書生 シキ

身に付けたブレスレットと共に
どこか、これ見よがしにと携えた本を片手にした
1人の青年が、居並ぶ人々の背を見つめている。

特段、何を探してる訳でも無いらしいままに
ゆるりと周囲を見渡して、浮かぶ屋台の光を一瞥し
再びその視線は、小さな人だかりへと向き直る。

「………。」

何であれ、島の外から来て間もない若者というのは
こういった場ではよく目立つものだろう。

特に、他の光景にはさして関心を抱こうとせず
会場の隅で舞い揺れる舞子を見つめながら
ひどく仏頂面な面持ちを浮かべるその姿は。
(22) 2021/07/20(Tue) 4:46:57