00:08:02

人狼物語 三日月国

61 【身内】夢の少しあと【R18RP】


【人】 星見 朱里

[彼のほど近くの席の、自分の席について――共に黒板を見やる。
 こうして過ごす時間があったはずなのに、これに価値を覚えられることは無い]


  ……。


[何か思いついたのか、ステラを結わえた愛用のかばんを開けて――運良く入っていたペンと紙切れを取り出して、何かを書き込んで。
 朱里の隣の席――今は誰もいないけれど、授業中は誰か座っていた席に向かって、紙切れを手渡すそぶりを見せながら、小声で。]


 …――ねぇ、これ春日くんに回して?


[なんて、クラシックな授業中の流行りな、手紙のやりとりを演じてみせた。
 それはもしかしたら、授業中にあったかもしれない風景、思い描ける可能性――塩対応であまり馴染んではいなかった朱里にとっても、かつては興味のない馴れ合いだけれども、彼とならやってみたかったなと思い浮かんだこと。
 

 やがてその手紙は、架空の人伝いに(手動で)彼の机に回って来ることになるだろう。]
(24) 2021/03/17(Wed) 20:01:18