03:33:58

人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【人】 巫女 ユピテル

>>19 ミズガネ

「コト……わっ!」

抱き締められ、慌てた声が出ます。
思わず呆けてしまったから何度も瞬きをして、
ようやくその現状を理解すると、その背に手を回して、
ぽんぽんと軽くあやすように叩きます。

「……服、冷たいね。
昨日触れてくれた時はただ温かいだけだったのに。
ごめんね、探しまわらせちゃったかな」

それほど駆けてくれていたのでしょう。
秋口の夜、服の冷たさをまず感じて。
でも本来はそうなのです。暖かさを感じるのは、今みたいに抱きしめて少し経った──そう。丁度今くらいに、感じられること。

「……でも、こうしてると温かいわ。
それに、鼓動の音が聞こえる。
戻ってきてくれたのね、ここに」

慎重さもあるので少し屈んでから、あなたの胸に耳を当てて、その心音に安堵したように目を閉じて暫くそうしてから、再び抱きつきます。今度はこちらから強く、背に回した手にも力を込めて。

「……夢みたい。
もう一度、ずっとこうして触れたかったから」

彼が存在する証明をユピテルはいくらでも出来ました。
それでも、身体を生み出すことはできない。こうしてまた触れ合える事はそれこそ夢のようで、ここが夢なのに、不思議なお話です。
(25) 2021/10/24(Sun) 22:38:06