>>@2【祭りの屋台】
「毎度あり。いやはや助かるね。」
子供だろうが大人だろうが、男だろうが女だろうが。
品物を買ってくれる客は男にとって何より有難いもので。
素直にそう口にして、会計を済ませる。
なお、目立つのは全くその通りである。
そうして物珍しげな視線と声に気付けば、笑みを浮かべて口をさらに開くだろう。
「珍しいかい?それは金平糖、と言う砂糖菓子さ。そしてこれはけん玉という玩具だ。どちらも俺の国では馴染みがあるものでね。」
けん玉の玉を、大皿に乗せて、そのまま小皿へ。
器用に玉が移動していく。