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人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 法の下に イレネオ

>>19 ダヴィード

「そうだったのか。教えてくれて嬉しいよ。」

好むものを共有してもらえるというのは光栄なことだ。
安堵に足ることが言えたのもよかった。実のところこの男はそうよく考えて話すたちではないが、貴方をしょぼくれさせてしまったことを理解出来ないほど馬鹿ではない。そして、もしそうなっていたら、どう言い訳をしたものか困っていただろう。

「また行くよ。」
「あの、バナナのやつ。初めて見たから、気になる。」

そう話題にしたのは、季節限定と銘打たれていたチョコバナナとマシュマロのパニーニだ。
見るからに甘そうなそれは、頭の固い人間からすれば、食事にするにはふさわしくないと感じる。今日ではなく、仕事帰りに小腹を満たす時にでも立ち寄ろうと決めた。
ナプキンを会釈して受け取る。舐め取ってしまったから、汚れはあまり付かなかった。少し行儀が悪い。

「ん。」
「まだ食えるのか。俺もだよ。」
「そっちもおすすめしてくれるのか?」

にやり、と口角をあげて快諾する。
この男は頭は固いが、年下からの奢りを固辞するほど、前時代的ではなかった。

#商店街
(26) 2023/09/11(Mon) 23:51:49