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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 小夜啼鳥 ビアンカ

>>25 ヴェルデ【街中】

あなたが人の波をかきわけ、屋台であれこれと会話をする姿を、
ビアンカはゆるく腕を組み、両足を確りと石畳に打ち付けるようにしてただ、見ていた。
それは日本語に堪能なものは、この街には少ないのだから、その表現が使われることはあまりないのだけれど──仁王立ち・・・・というにふさわしいような姿だった。

「ん」

あなたが釣銭を持ってきたのなら、またよろしい、と頷いて、それを受け取る。
それをどこかしら、おそらくは服の隙間に拵えられた隠しポケットの類──にひょいと放り込めば、
掌を空にしたままであなたの先を歩きだした。


「行くよ」

ふうわり、と、スカートが膨らみ、踊る。
細く長い足が、かつかつとまた音を奏でだす。

あなたはさきほど、人波を縫うように歩いたけど。
彼女は人並みの真ん中を、相手が退くのが当然といわんばかりに歩くのだ。
(27) gt 2022/08/15(Mon) 20:43:21