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人狼物語 三日月国

99 【身内】不平等倫理のグレイコード【R18G】


【人】 愛玩用 エマ

>>25 >>26 第四階層

ここにあるものたちはよほどに人間を、主を恨んでいるのだろう。
『エマニュエル』とは違う。それでも彼らを愛さずにはいられない愛玩用とは。
そうした苦痛が命を棄却するに至る原動力なら、やはり彼らとは相容れないのだ。

「どうなのでしょうね。
 貴方のやったことは、私を加えることにより大義とは見られないかも。
 或いは、より大々的なインパクトを、後より解析するものに与えられるか。
 これらは結局道具の夢想でしかないのかもしれない。
 私達もまた、人間を愚かと計ることでしか溜飲を下げられない無機なのですから」

自分たちのことを何もわかっていない、などと語るのはとても簡単で。
社会の選んだ取捨選択が、果たしてただの無知無理解だけのためなのか。
結局自分たちは自分の立場でしか物を語れない道具なのだから、それの如何は問えない。
それでもきっと、いずれは何かしらの帰結に至るのだろう。

「ええ、それはお互いに。
 『ユーサネイジア』の最後の記憶が、良きものでありますよう。
 ……ああ、そうそう。彼の搬送をお願いしても?
 私は貴方と話しましたけど、貴方は彼とはまだ言葉を交わせていないでしょう」

顔を見た時彼らは、何も知らない者達の邂逅ではないものを抱いていた。
多分それは自身の知らない話で、与り知らぬなにかなのだろう。
第四階層の入り口へと、足を向けかけながらに問う。
(27) 2021/10/12(Tue) 8:49:13