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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 高らかに、あなたの元へ届け ストレガ

>>25 >>26 レヴィア

窺えど、返事もなければ、身じろぎもしない。
当たり前だ、それは死体で、終わった話。
ため息ひとつも零れるだろう。

それでも、強く抱かれたようにみえる黒猫と、
"大事にされていた"白猫を見れば、口元には笑みが浮かぶ。

「……ありがと。次会ったら裁縫くらい教えてやるよ」

ぽつりと呟いて、またその髪を撫でた。
それからふと、白猫の背中に拙い縫い目を見つければ。

「……。ちゃんと後で縫い直してやるから、
 ちょっとだけ……ごめんね」

片手をカバンに、工具箱から小さなニッパーを取り出して。
努力の証を開くのも、なんだかなあと零しながら
糸を切って中を確かめてみた。
(27) 2022/08/26(Fri) 19:59:35