20:52:55

人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 誰も殺さなくていい レヴィア

>>27 ストレガ

教えてやる、と言われて返す言葉は、きっと決まってる。
いつもと同じ温度で、同じ抑揚で、きっと頭の中に響く。

猫の胸の辺り、心臓の代わりに入っていたのは、
小さな紙きれ。
少し丸い文字が並んでいる。口語体の文章。

『貴女がこれを読んでいるなら、きっと私は死んだのね。
 そして貴女は生きている。そういう事だと思うわ。』
『件の抗争は決着がついてるかしら。
 ついてたらいいわ。そうしたら、死から少し遠くなる。
 怪我はしてないかしら。治さなきゃだめよ。
 貴女、ただでさえ目立つって自分で言ってたもの。』


『貴女が今どんな感情でいるか、なんて知らないけれど。』
『私、濡れるのは嫌いなの。』
『貴女の雨で濡らさないで頂戴ね。』


『手紙なんて、書いたことがないから、
 何を書けばいいのか分からないわ。
 何事もなく終わって、ずっと後にこれが見つかったら、
 どんな顔をすればいいのかしら。』


『そうね。』
『伝えたい事があるの。それを書いて終わるわ。』
(28) arenda 2022/08/26(Fri) 20:41:18