【人】 行政書士 辺見 華蓮ごくりと喉を鳴らしてグラスを傾けマリブコークを飲み干す。 ふと、差し出されたコースターに書きつけられた名前に目が止まった。 「薫さん?杓谷さんね。 そう言えば、いつも私のオーダー、先に準備してくれてるよね。 ありがとう。って、前から言いたかった。」 彼女、薫さんの整った顔を見つめて目を細める。 それから空になったグラスを差し出した。 「私にも、あなたが飲んでるのと同じもの。もらえるかな?」* (29) yusuron 2023/04/11(Tue) 7:16:29 |