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人狼物語 三日月国

129 【身内】狂花監獄BarreNwort2【R18G】


【人】 白昼夢 アルレシャ

数秒は動きが止まっていただろう。その間に、そんなに威力の重たい弾を連射できるかどうかは分からないが。
弾が撃ち込まれている方向に、右手に持っていた三本のナイフを順に全て投げつけた。狙いは大まか、盾に守られるも構わない。牽制じみた動き。

そしてまた足を動かそうとして、出口付近へ向かった姿を見て速度を落とした。
スタミナはない。動き続けてはいられない。

出ていくなら早く出ていけ、そういう目をした。
して、ーー目を背けるのが一瞬早かったかもしれない。

「がっ……!?」

斬りつけられるはいい。そんなもの急所に当たらなければ。だから既に多めに攻撃を食らっている左腕を犠牲にしていなそうとした。
致命的なのはもう一つの方だ。
ばち、と走る痛みが頭の中に
恐怖
を思い出させる。
動けなければなすすべがない!


……貴方に近い場所。
ぎり、と歯を食いしばって暫し硬直する狼がいる。

動けぬ間も無防備ではない。
手の中に鉄製のスコップを出現させて、殺気も顕わに方々を威嚇している。
(29) 2022/03/06(Sun) 20:44:55