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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 害のない毒 マキアート

>>a10 リカルド

「で──今のはどなたなんですか?」

いつの間にか近くまで来てそう朗らかな声をかける男は、あなたに奇異の視線を向けることはないが、マフィアの情報通からすればより奇異の対象となりそうな。

“今まさに一触即発の、敵とも呼べる陣営相手に話しかける”なんてことを事もなげにやってのけた輩。

そう聞けば大層な大物かという認識を受けるかもしれないし、ともすれば有益な情報を握ってやろうなんて打算さえ持っていそうだ。
だが。きっと数度の邂逅があるあなたには分かるだろう。

「言い方が冷たい割に随分アドバイスしてくれてましたね。
 リカルドさんが困ってる様子を見て、
 つい気にかけたくなってしまったみたいな!

 ……あ、お酒大丈夫ですか?よければオレ飲みますよ」

探りを入れるような言い方ではあるが、単に他人行儀な彼が気になっただけ。
世間話のような語り口には裏表ひとつなく、『こいつ何も考えてねえ』──という様子がありありと出ているはずだ。

ペースに飲まれてしまえばそのまま絡まれそうだが、あなたはどう出るか。
(33) backador 2022/08/13(Sat) 7:31:38