04:36:51

人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【人】 吟遊詩人 ミズガネ

>>@26

……
…………

隣の役者同様、詩人もまた同じように疲れ切っていた。
喉はからから、足もふらふら。
それでも……こんなにも達成感を得られたのは初めてだ。

頭がくわんと揺られる。帽子を取られた。
何をするんだと抗議する暇もなく頭を下げたのを見て、吟遊詩人もまた濡羽色の髪を勢いよく乱して頭を下げた。

「……ああ、ふふ。ふふふ……」

礼をする男はかすかに笑う。自然と溢れでたものだ。

二人で紡いだ即興演奏。
男はその透明な輝きを、確かに心に焼き付けていた。
(37) 2021/10/25(Mon) 3:26:46