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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 冷たい炸薬 ストレガ

>>36 レヴィア
「知ってる。あんたがあたいに興味持ってたら世も末だ」
「ま、時計には軽い口も脂ぎった肌もないからね」

そういう性質だとわかっているから、怒る事もない。
こっちも同じ風に返せばいいんだから随分楽なものだ。
それこそ、普段から機械と会話している女だから、
多少冷たいくらいが丁度いいのかもしれない。

「どうも」と再演と言葉には小さく返し、
あなたと違って荒れた手先がアンティーク家具をなぞる。
なんとなく、触れる家具はどれもファミリーのアジトの、
そこにあるものに似たようなものを。
僅かに悼むような表情を浮かべて。

甲高い鎮魂歌に合わせて、店内を静かに見てまわる。
人差し指と中指を足に見立てて、家具の上を手が歩く。
ランプのある一角で足と手を止めると、
その仄灯りを放つひとつに目を留める。
鈴蘭のような形のテーブルランプだ。

「作業のお供に悪くないかもね。買うなら幾らになる?
 あと、電球の替えもあるかな」

視線はランプのまま、そう投げかけた。
(38) shell_memoria 2022/08/09(Tue) 23:39:15