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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 孤独では死なない兎 ツィオ

【ノッテアジト廊下】>>19 >>37 ファミリー
――すれ違いざまに
軽い音で叩いていった手と、軽く重ねられた手に、
目を瞑って、笑いながら満足げに、口の端を持ち上げた。

「おかえり、俺の愛しい悪童ども――」

振り返ると、すれ違っていった怪我人二人の首を
纏めるように両手で抱いて廊下の行く先を指さす。

そこには。
あの日三人で忍び込んで、こってり怒られてなお、
網膜から消えてなくならなかった『街並み』がある。

俺たち大人になり切れない少年が、
――不要の烙印を押されたはずの孤児が。
何かを求め、希求してしまうほどに光り輝く街並みがあった。

(38) reji2323 2022/08/27(Sat) 19:51:39