【人】 蛍籠 祥子[しばらく待つとお嬢様がダイニングに現れ、他の使用人に椅子をを引かれて席につく。 飲み物さえ注文すれば、食事が終わるまでダイニングには私とお嬢様のふたりきり。 お嬢様が手元の呼び鈴を鳴らすまでは。 食前の挨拶の後は微かに食器の音が響くのみ。 今日のカルボナーラは卵の半熟具合がとても良くできた。黒胡椒は少なめに、足りなければテーブルに置いてある黒胡椒をそれぞれ足せばいい。が、お嬢様はあまり黒胡椒はお好みではないから、足すことはないだろう。 サラダのドレッシングも彼女の好みのもの。 食事が終われば、今思い出したように口を開く] そういえば、先程の荷物は。 [そこで言葉を止め、彼女の反応を待った**] (38) 2022/11/01(Tue) 21:00:31 |