【人】 3回生 スノウ── 大図書館某所 ── [やはり空を飛ぼうとしていたのか、とおもうと 少し申し訳なくなる。魔法が使えないこちらの落ち度だと そう思ったからだったが リリスの顔が笑みをこぼしたのを見ると] 昇る?一体どうやって。 [>>38魔法使いらしからぬ言葉だったかもしれないが 彼女にそれを問うと、実践で答えを見せてくれた。 黒い肌の彼女が取り出した白い樫の杖。 そこから何やら口ずさめば展開されたのは魔法陣だ。 床の材質とは違う感覚が足の裏にある。 黒い手袋をした左手で彼女の黒い手を掴みながら] 自動昇降機みたいな話か? ……それ、ちゃんと安全性を試したことあるかい? [安全性について疑問の声こそ口をついたが 彼女が明るく笑ったので、こちらも眉を下げて笑ってしまう。 魔法陣は多少の広さはあると思うが、リリスと肩が触れそうに なるぐらいには近づく。 中心の方が強度が高い気がする。そんな錯覚からだ。 ゆっくりと、階段を登るようなスピードで 大図書館の上に上がっていく。] (39) 2023/06/23(Fri) 16:53:22 |