【人】 学生 ガラーシャ― 市場 ― ああ、ノンはわかりま…す。 美味しいの探しま、しょう。 [今日の彼もまた何か煮え切らない>>38 何かを言いあぐねているような…ごまかそうとしているような。 思いながらも宿を出て、市場へと向かう。 2日目になると慣れたもので、先に立っても迷うことはない。 朝は朝で、また別の香りが漂う市場へ着くと、そこではいろんな形のノンやサムサが売られていた。 ふらふらと引き寄せられるようにまた開いている屋台を巡る。 結局、他のものとは一線を画す綺麗に型取られたノンが目に入り、勢いでそれを買ったのと、ちゃんと煮えている豆のスープを一杯買った。 アンドレアスは何を買っただろうか。 自分のものを買い終わった後、彼を探して辺りを見回した。] あ、アンディさ…ん。 何買いました、か? もしよかったら、あっちの広場、で、座って食べましょう。 [ふっとその先を指さす。 それなりの広場に、木が点々と生えている。 昼間は広場を囲う低いレンガの塀などに腰かけて食事をしている人も多かったが、今の時間、目に入るのは、たまに横切るようにその場を通り過ぎる人と、鳩くらいだ。 静かで、空気も綺麗だろう。]* (39) 2021/10/01(Fri) 22:07:43 |