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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 イル・マット フィオレロ

【港の埠頭】>>40 コルヴォ

「俺ぇ?今の君がそれを聞いちゃう?」

やれ、と呟かれた声は明後日に投げられた言葉も、
随分と成長が進んだ棘のように向けられた言葉も。

煙草の煙とはわざわざ別に吐き出した息がそれらへの返答。

「アウグストさんの事は純粋に好きだったさ。
 他者を特別嫌いに思ったことがない。あるとすれば──」

海鳥が鳴く声と共に視線もその先に。
追っていくと見えてくるだろう我らが故郷を指さす代わりに、その鳥が見えなくなるのをずっと目で追い続けていた。

「それこそ発火された爆弾みたいになってるのは
 どうにも馴染めそうにないのも事実さ。
 ファミリーを愛し続けていても、その愛し方はね」

息苦しい決まり事が指してる何かが、
先ほどの会議でも散々見えた様子に思ったが故の返答。

「……同じようなものじゃないの、君も。
 ボスのスタンスがそうなのはわかるぅってなるけども、
 それ以外にもあるだろ。じゃなきゃそうだな……

 唐突な他人行儀さんづけの理由を語ってくれないと、
 寂しさのあまりそのまま海に突き落としでもしそうだ」
(44) poru 2022/08/10(Wed) 0:52:29