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人狼物語 三日月国

100 【身内RP】待宵館で月を待つ2【R18G】


【人】 夜の一族 チャンドラ

>>43 ポルクス

「……それが、分からないの。
 ハロウィンパーティが終わって、部屋に帰って」

布団の中は、そうすぐにあたたかくなりはしなかった。
その中にいるわたしが冷たく冷えきってしまっていたからかもしれない。


そんな布団の中でわたしは体を震わせている。
あの時のことを思い出したからか、冷たい体がそうさせるのか、わたしにはやっぱり分からなかった。

部屋に、誰かがいたの。

 姿が見えない誰かが。
 そうしたら、体が動かなくなって。
 ……ものすごく、寒くなって」

用意をしていた食事をとれなかったのが、さらに悪かった。
けれどあたたかいものを探しに外に出た結果、こうしてポルクスに拾われているのだから悪いことばかりでもなかったのかもしれない。

結果として約束をいくつか、反故にしてしまったことになるだろうけど。

「​──​そうよ、わたし。
 待ち合わせをしていたの。部屋で。
 彼、わたしを探しているかもしれないわ……!」

落ち着いたからか、漸くそのことを思い出す。
体を起こそうとすると、目眩がした。
こっちは寒さのせいじゃなく、空腹のせい。
(44) 2021/10/20(Wed) 20:45:33