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人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
― 屋台→拝殿 ―

[情けなく溜息を吐いたら、
いつの間にか私の足は、階段にさしかかっていて。

ドン、と花火の打ち上がる音を聞いて、
俯かせていた顔を上げれば、
視線の先に空を見上げる姿を認めた。>>27


……どうせ振り向かないんだろうな。
振り向いても、どうせ目を逸らされるから。



そう思うと、私はもう
怒るより悲しくなってしまって、顔を歪め。

花火の音に紛れて、無言のまま、
できるだけ静かに朱鷺の描かれた背中を追い越すと。

私はそのまま振り向かないで、
拝殿の方に走り出した。]*
 
(48) 2021/07/25(Sun) 13:25:50