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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 鳥葬 コルヴォ

【港の埠頭】 >>44 フィオレロ

「ああ、いいね。
 海に突き落として、そのまま沈めてくれたらきっと
 俺の悩みも、あんたの悩みも幾らか解決するんじゃないですか」

やはりと言うべきか、乾いた笑いと共に並ぶ言葉は淀みなく。
帰らない鳥の行く末を追う事はせずとも、
その視線の先、続く言葉が指すものはわかっている。

「他者を特別嫌いに思った事が無い。
 無関心なら、同じではなくとも、そう変わらないでしょうよ。
 そうでないなら、違いますね。」

あんたの思想は知ったことじゃないので、同じかは知りません。
そう言いたげに、煙草を持っていない方の手を軽く揺らした。

「それにしても、随分今更じゃありませんか。
 いつからそんなに面倒臭い人になったんですか?
 あんたの事は、前からそう呼んでいたじゃないですか。
 ただの掃除屋ごときが、呼び捨てになんかできませんよ」

前からそう呼んでいた。それは確かな事実のはずで。
けれど仕事の外では、そうではなかった。
つまりこれは、仕事の外である今は通らない理屈でしかない。
何よりも、面倒臭いなんて、人の事を言えた義理ではない男だ。
(49) unforg00 2022/08/10(Wed) 1:54:19