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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 piacere ラウラ

【どこかのバー】 >>48 >>49 >>50 ツィオ様

──伸ばし 触れようとするのは、貴方の頬だ。
拒むようであれば動きは止まる。嫌がることはしたくないから。

けれど言葉は変わらないだろう。
もう、決めていることだ。決めていたことだ。

「…だからこそ、ラウラは。………ラウラの幸せを、望めません」

誰かと共に堕ちて、己だけの幸せを手にして。
その時は笑っていられても、いつかに後悔するだろう。

それはマウロ様からの問いだとしても、同じだ。

望まれたから手を伸ばすのではなく、本当に心から。
心の奥底から互いに望むもの以外に、手を伸ばしてはならない。

「…ラウラは皆様が笑う姿が、好きです。……大好きです。
……きっとそれだけで、生きていく理由として十分 ですから」

頬に触れているならば、その指先で緩く撫でて……。

「……それに、約束しました。大切な約束です。
リカルド様の優しさを、思いを……ラウラは、捨てることなど出来ません」

微笑んだ。作り物ではない、確かな笑みで。
そうして、貴方に伝えるべき感謝を──今に。

「…ツィオ様、ラウラにきっかけを下さり ありがとうございました」
(51) sinorit 2022/08/20(Sat) 16:10:29