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人狼物語 三日月国

98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】


【人】 墓守 トラヴィス

>>55 ルヴァ

「完全な存在っ……あー、ねえ」

なにそれ、と言おうとしたが。
彼の思考を知っていたので、すぐに思い至った。半分は、近づいて来ているけれども。まだまだ、もう少し、先だろうな。

「……来るのかな。私が君を理解できる時は……ああ、いや、そう、そうしなければならない、ね。知性の面において……我々は歩み、進み続けなければならない。うん。それは……正しいことだ。生き続けて、先に。……そうだな」

届かない、と言う、苦痛に親しんで長い時が経った。
こうして今落ち着いた感情でいられるのは、おそらく。彼が、『届いていないこと』に、不快に似た思いを持っているのを『観て』知ったからだ。歯痒いのは、この断絶に苦しむのは、こちらの視点だけの話ではない。上から見た世界でもまた、下のものが登ってこないのは、やはり苦痛なのだ。

「楽しみだと、そう呼ぶのだね、君は。心が広い……というか、なんだ。散々待っているから、誤差なのかな」

彼の意識を識るのは、もう難しい。
人類のどれほどが彼を識るというのだろう?待ちくたびれたと言わないのは、彼にはその未来がみえているからだろうか?

「……うん。じゃあ。理解できるように、頑張ろうじゃないか、我々は」

人類代表というには美くらいしか突出したところはないが、まあ、気長にその日を待っていてくれたまえ。

トラヴィスも隣でセンブリ茶drinkを頼んだ。乾杯も悪くないだろう?
(56) 2021/10/15(Fri) 23:52:51