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人狼物語 三日月国

167 【R18G】海辺のフチラータ【身内】


【人】 暗殺屋 レヴィア

>>57 ストレガ

「いないことを祈るわ。」
「嫌いなのよ、人。」

煤けた指を見る。
女は普段白いシルクグローブをしているから、汚れとは無縁で。
指を出すのは、グラスハープを奏でるときくらい。
だけれど、血に濡れた手は、不自由だ。

「馬鹿ね。」
「そんな人を殺しますよ、なんてアピールする
 暗殺者、いないわ。」

部屋に這わせられた配線達。
最早銃の整備士、の枠には収まらない技術のようにも思える。
機械全般に強いのだろうか。

「こんな世界に入らなくても、生きていけそうなのに。」
「馬鹿ね。」

瞳を落として、紅茶をまた一口飲んだ。
紅の液体は、まだボトルのラベルの上辺程しか減っていない。
(59) arenda 2022/08/13(Sat) 22:36:10