11:13:50

人狼物語 三日月国

138 【半突発R-18】隠り世への送り雛【飛び入り歓迎】


【人】 白い大蜘蛛 カガリビ

「僕は、人の愛し方がわからない。
僕は、最初から人ではないから。

だから、君を「雛」として愛した。
――心のどこかで、間違っていると気づきながらね。」

だからこそ、これは夢だと何度も繰り返した。
忘れるように仕向け続けた。

その結果が、現世で彼女を不幸にした。
自分の弱さの代償を、彼女に払わせてしまった。

「――なぁ、咲夜。
現実の世界に、君の幸せはあるかい?
幸せに生きていけるかい?

もしも違うなら、僕は――…」

その先は、言葉にならなかった。
ただ黙って、彼女の答えを待っていた。*
(60) 2022/03/21(Mon) 23:48:28