【人】 二年生 鳳 凛─はなひら神社─ ここで、小雪さんが私達みんなの荷物を守って下さっているのですね。 ……ありがとうございます。 [凛は自身の荷物―使い古した学生鞄に古新聞紙の籠―を置くと、改めて小雪に礼を言って微笑む。>>2] 大変なお役目、でももし一人で大変なことがありましたらいつでも、声を掛けてくださいね。 [そうして、凛は子供のように愛情を注いで育てたミニトマトをひとつ手渡した。] 頑張って下さっている小雪さんへ、私からプレゼントです。 [小雪の掌に艶のある赤がコロンと転がる。 小雪が喜んでくれたならば、凛も本当に嬉しそうにして、準備に向かったのだった。] (75) 2021/07/21(Wed) 9:08:49 |