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人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【人】 灯守り 白露

—統治域のおはなし—

[白露域に住む人たちは、手先が器用な人が多い
それは、領主たる”白露”がモノを生み出すことが好きだからであった
今代のみに限らず、それはなぜか続いており、先代も先々代もそうであった

今回の会合に白露が着て行ったドレスは、そんな領民からの贈り物である
肩から続く長袖は、繊細な模様が織られているレースで出来ていて、光を柔らかく放つようだった
幾重に重ねられたチュールのスカートはビジューで飾られていて、朝露みたいだと感じた
ミモレ丈の裾がふわりと揺れるたび、きらりと七色光の雫が零れるのが好きだった
淡い髪の色の”わたし”に似合う、淡い雪みたいなドレス
白露の任に就いたわたしに、一番初めに贈られた、とっても大切なプレゼント

合わせる靴は、薄い水色のストラップシューズ
いつか白露が持っていた
-初めて買った靴だった-
ものによく似たデザイン
踵のシフォンリボンが一等気に入っていた
石畳を蹴るたびに、カツカツと奏でられる軽やかな音を聞くと、前を向ける気がした]

「灯守り様の新しい旅路に、どうか」

[そう言って贈ってくれたパラソルは、フリルとレースがふんだんに使われたラグジュアリーなもの
アクセントにあしらわれたサテンのリボンが艶やかに揺らめいて
わたしのお気に入りだった

お人形だった時から、たくさんの可愛いお洋服は着てきたけれど
わたしの為にみんなが用意してくれるものが、一番嬉しかった
みんなが作ってくれたものを、黙って着ている様はまるでお人形みたいだと
かつての知り合いお人形に言われたこともあるけれど
こんな幸せなことが続くなら、今のままのお人形で良いと
実はちょっぴり思ったりして……*]
(84) 2022/01/29(Sat) 2:38:31