>>36 テンゴ
【三日月島:岬】
「………」
ここ数日ノッテの連中には当たり散らした自覚があるものだから、バツが悪そうにして。
言葉は返さずに、吸った煙だけを吐き出した。
「……元々ここの祭りには興味ねえんだよ」
「それに……おっさんが死んだってのに、浮かれていられるか」
想定通りであろう答えを返す。
敬愛するトップが死んだから、というよりも 懐いていた親戚がいなくなってしまったかのような寂し気な声色。
思っているよりも、ずっとダメージを受けているようで。
「あんたこそ、行ってきたらいいだろ。祭り」