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人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 法の下に イレネオ

>>93 >>94 ペネロペ

「小遣いか。なら……いい? のか。」

小遣い、という言い方をするからにはその程度のものなのだろう。
ただ、実際の労働に見合わない対価を貰ってしまえばむしろ困惑するのも事実。
貴方と依頼主が互いに納得しているならそれでいいか。いいだろう。そういう返事だった。
墓地に明かりはつくだろうか。つくならば、ちょうどその頃。白い明かりに照らされた男の顔は平静で、店に来る時のそれよりは冷たく見える。

「いいよ。」

とはいえ、答える声音の温度は変わらず。
今が不機嫌なのではなく、むしろ店に来る時が上機嫌なのだろう。そのまま、男は迷わず掃除用具を手に取った。箒やらブラシやらが煩わしそうだったから。

「探偵か。確かに、そう見えるかもな。」

貴方を伴って歩きながら、男は世間話に応じるだろう。
実際、ドラマなんかで描かれる探偵の業務と、これの仕事は似通ったところがある。
違うところは正式な許可を持つところだとか、チームで捜査に当たるところだとか、実力行使が許されることだとか、エトセトラ。たくさんあるけれど。

「惜しい。刑事だよ。」
「俺も探偵小説は好きだ。」

隠すこともなく、呑気な言いざま。

#共同墓地
(128) 2023/09/13(Wed) 22:43:00