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人狼物語 三日月国

98 【身内】狂花監獄BarreNwort【R18G】


【人】 不覊奔放 ナフ

>>133 ダビー
細めたあなたの翠に映るのは、きっと、眉を寄せ額に脂汗を掻きながらも、なんとも生き生きと楽しげに笑う男だっただろう。

頭突き、というものは。こちらだって無傷とはいかないもので。
ぐわん、と頭が揺れて、一瞬視界が明滅した。
いつもならそんなことはないのにな、と頭の片隅が告げ、血が足りないのだとどこかで自分の声が答える。
そんな、一瞬の夢のようなものを見るくらい。

血の匂いが増した。それがどっちのものかももう分からない。
素足を踏まれる鋭く質の違う痛みに咄嗟に身を引きかけ、更にすり潰されるような痛みを感じた。
左足は踏まれ、右足は砕けている。両腕はまだ数回くらいは使い物になりそうだが、それを使うには胸ぐらのこの手を離させなければ。

ーーー嗚呼。
何が来ても避けられないな。

「……あッは、」

それでも出たのは笑い声。それも、何処か満足げな、穏やかで小さな。

直後、血の針で穿たれることになるだろう。
もはや防ぐことも逃げることも出来ず、あなたの思いのまま。片手で足りる数のそれを、一つも残さずその身で受けるはずだ。
(134) 2021/10/03(Sun) 7:22:24