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人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【人】 “小雪” 篠花

 
[しかし、一度誰かの前に立てば
隠し切れているかどうかは兎も角として
、何事も無かったかのように。
「非常に困った兄です」と、困ったり怒ったりした素振りは見せても、叫ぶことはしなかった。
職務を全うする、統治者であろうとした。きっちりと公私を分けたのだ。
もしかしたら、気遣う声をかけられたかもしれないが、それにも大丈夫と答えるだけだった。

兄に甘えることより、兄のストッパーでいる方が多かった。
怒る回数は兄ではなく、私の方が多かった。

いなくなってから初めて甘えていたことに気付いた。
他人への甘え方がわからない。


篠花家からも風見家からも、蛍を迎えるように言われたが、仕事を教える暇がないからと断った。
今、蛍を迎えたら。その人に酷い八つ当たりをしそうで怖かった。


幸い、一人で回せられたから。回せてしまったから。
止むに止まれず迎えよう、という考えにもならなかった。
そうして短くない年月が流れた。]
 
(136) あんもびうむ 2022/01/20(Thu) 1:02:20