─ 御楽店にて ─
[バジルさんに教えてもらったように、
大通りを離れ、1本隣の道沿いに入る。
そこには見たことないような娯楽店が並んでいて、子供たちがきゃっきゃと楽しんでいた。
そう言えば、幼い頃に、
道端で見せてもらう手品が楽しみだったなぁ。
その時のわくわくするような気持ちは、
ずっと大切にしてきた気がする。
そんなことを考えながら、娯楽店をながめていると、不意に声をかけられて振り向いた。
>>109]
あ、昨日の……!
昨日は急いでいて、ごめんなさい!
[美しい佇まいの女性にドキドキしながら話しかけた。*]