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人狼物語 三日月国

168 【飛び入り歓迎】Hospital of Delusion ー妄執の病院ー【R-18RP】


【人】 XX タチバナ

[花が咲いたのはどの指だっただろう。
 彼が触れたことのない場所などないに等しいから
 いずれの指であってもサイズはぴったりだろう。]

  ……。

[一瞬、言葉を忘れた。
 初めて会った時のように何も返せなかった。
 ただまじまじと手元を見つめ、
 驚いた表情を隠さずに彼の方を向き直す。]

  …………いつ、作ったの?

[最初に出たのはそんな気の利かない言葉だった。
 実際、彼の傍を離れることはほどんどない。

 それなのに気づかなかった。隠されていた。
 彼に関して知らないことがあった。
 不満が炭酸の泡のように、ふつりと浮いて弾ける。

 けれど、それは心地よい刺激だった。
 足りないことがもどかしくて、新しい彼がXXしくて、
 何より彼が与えてくれたものすべてが嬉しかった。]
(152) 2022/08/19(Fri) 0:26:48