【人】 白衣の アルレシャ>>2:146 バーナード 「バーナード……"強い獣"の意ね。素敵な名前をもらったのね、あなた。 私はアルレシャよ。どうか好きに呼んでちょうだいな」 アルコールは少しだけとはいえ、酒精に浸かったルビーの瞳がとろとろと溶ける。 ほうと、貴方の快い言葉遣いに魅せられたようにため息を吐いて。 「まあ……そうだったの。案外この船の受口は広いのね。あまり迂闊に言うべきではなかったわ」 それから貴方の口から噂についてを聞き、丸く見開いた目が思わず従業員の方に走った。 一人二人と目を向けてから、はっとしたように視線は戻ってくる。 「それが本当なら……大変なことだけれど。でも、すぐにわかるものではないの? 当事者が訴えを出してしまえば、実現するようなことではないように思えるけれど」 (154) 2021/07/03(Sat) 9:11:53 |