―― 回想・いつかのパン屋にて ――
[ その日はちょうどお昼時で、
カフェスペースで飲食するお客様が多かったものだから、
義哉はドリンクを入れたり接客したりで忙しく
レジの前が混んでいることには、
工藤の言葉が発せられ、空気が凍るまで
気付かなかった
>>124]
あ、仕事捌き終わったから、俺がレジに入るよ。
[ レジを担当した子にそう言いながら、
ハキハキした声で「お待たせして申し訳ありません」と
頭を下げたところで、お客様の反応は微妙なものだが、
これ以外にやりようがないのだから仕方ない]