【人】 XI『正義』 マドカ[また、完璧な箱庭を。 今度は、誰一人欠けることなく。 『神』の提案には、悩む余地がなかった。 そもそもこの世界には、不平等が多すぎる。 誰かが理不尽な死を迎えるのなら。 いっそ。>>0:201>>0:202 考えることは、7年前から変わらない。 そんなことを思っていたから、 きっと僕が『世界』に向けていた眼差しは、 いっそ陶酔に近いものだったかもしれない。 けれど間近から、よく知った声に呼ばれ>>132、 ハッとしたように見下ろした。 座り込む彼の隣に自然としゃがみ込み、 視線を合わせる。] (165) 2022/12/14(Wed) 20:05:30 |