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人狼物語 三日月国

224 【R18G】海辺のフチラータ2【身内】


【人】 法の下に イレネオ

>>180 ダヴィード

であれば、そのままでいてほしいと思う。
醜いことや後暗いことは知らず、なるべく穏当に大人になってほしいと思う。
それは年長者が若者に押し付ける、身勝手で当然の願いだった。それでも、口にして押し付けることはない。立場的にも、距離的にも、性格的にも。
頭頂に浮いた一束だけ軽く払ってやろう。あとは任せて、会計を済ませる。受け取ろうとした紙袋は、横から伸びた手に攫われて行った。

木のそばにあるベンチに腰を下ろせば、ちょうど木陰になっていた。
秋口の穏やかさのおかげで、日陰でも肌寒さは感じない。今が一番ピクニックにはいい時期だろう。これから徐々に冷え込んで冬が来る。

「ほら。お前の分。」

パニーニの片方を手渡して。

「ああ、先にこっちがいいか。」

どちらでも大差ないだろうに、妙な気遣いをして寄越した。もう片手ではフレーバーウォーターを一度に掴んで置いてしまおう。

#商店街
(183) 2023/09/11(Mon) 18:55:39