12:15:36

人狼物語 三日月国

148 霧の夜、惑え酒場のタランテラ


【人】 砂の民 スティグ

― どこかのタイミング ―

[ビールを飲んでいる時だったろうか。
ふと、さっきブイヤベースを運んできてくれた少年が近くに居るのに気が付いた。
何かあったのだろうか、と彼の居る方にそれとなく身を寄せると、彼は自分の故郷を知りたい、と伝えに来たようだ。>>166


うーん、うまく伝えられるか自信がないな。


[言いながら、自分の鞄をごそごそと弄る。
奥の方から少し短くなった鉛筆を取り出すと、テーブルの上の紙ナプキンを取り、そこに曖昧な地図を書き出した。]


でも、なんで?


[書きながら、少年に聞く。
ふと、鉛筆を出すときに一緒に写し紙がテーブルの上に出ていたことに気が付いた。
青い薔薇の花びらが挟まった薄い紙。
これも思えばあんな風にそれなりに重い薔薇の花びらが目の前に舞ってくるのは不思議な出来事だったと思う。

不思議なことばかりだ。
でも、不思議な事が起こった方が、きっと自分には都合がいい。]*
(184) wallander 2022/05/26(Thu) 20:32:36