【人】 宵闇 ヴェレス[ 留守の間に部屋は整えられており>>0:179、午睡で横になった寝台のシーツも皺ひとつなく張り直されている。大半の灯りが落ちた街並みを窓から見下ろすと、王宮の周辺だけが煌々と輝く様が見える。夜通しあの灯火は保たれるのだろうか。] 近くで見てみたいな。 [ 窓際で呟くと欠伸をした。本来なら人種の昼日中に近いような時間帯だが、朝からの一連は酷く長い一日だったようにも思え、慣れない陽射しや身体の変化は疲れを澱の様に溜まらせて眠気を誘う。 外出用の衣服は揃えても流石に寝間着まで買い求めておらず、荷から引き出した夜着は一回り大きい。その場で無造作に着替えようとし、咎められたか己が気がついたのが早かったのか、兎に角黙って浴室に向かい眠る支度を整えた。 その合間にダンテが眠ってしまって居たなら、本を一冊片手に広い寝台の片端へと潜り込む。夜の眠りは浅く、恐らく明け方前の一番闇の深い時間に目を覚ます。]** (187) 2021/04/19(Mon) 21:17:47 |