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人狼物語 三日月国

104 【R18G】異能遣い達の体育祭前!【身内】


【人】 世良健人

>>181 >>182 屋上 御旗

「――」

口ごもったのはどうしてだろう。普通に笑い飛ばすことが出来ずに、息を吸った。
ウソでないのなら、齎されたものはなんだろう。福音、それとも、別の?
軟口蓋をうっすらと冷やす空気を、すぐには声に換えられなかった。

「女子のことだし、めちゃめちゃ仲いいわけでもないから詮索はしないけども」

いっとき同じ道を戻りかけた視線がすうと青空に吸い込まれた。
尾ひれの付いた噂はわからないけれど、身体的なことだったらそれこそ聞くべき話じゃない。
デリカシーがないと言われるかも知れないし。そんな風に話題から逸れるのは、逃げだろうか。
興味のない素振りをしているくせに、庇うような言葉が秋風に乗るばかりだ。

「……なんかしら喜ばしいことなんだったら、もっと話とか自慢とか、あるだろ。
 友達にも言えないようなことが降り掛かったウソの正体なら、やっぱかわいそうじゃん」
(193) 2021/10/29(Fri) 17:56:48