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人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 田邊 夕鶴

 
[ここで一旦、話は遡るのだけれど。
時はユニフォーム戦国時代。
新入部員獲得に各部がしのぎを削る中、
今の三年が抜ければ廃部寸前の我が書道部は、
春の部活動紹介において、袴姿にたすきを掛けて、
華やかな書道パフォーマンスを披露する事で
ぜひとも我が部に、と一年生を勧誘していた。

うちに入れば、こんな事できますよ、の他に。
こんな格好ができますよ、というのは、
動機としては少々不純かもしれないけれど。
あの部もその部もこの部だって、
しっかりアピールしているわけで。

つまりどういう事かというと。
通販で購入した洗いやすさが取り得の上下セットは、
和装という物珍しさはあっても、
華やかさなんてちっともなくて。
運動部と変わらない……どころか、
防具を着けた弓道部員と比べると、格好良さでは数段劣る。

これではいけない!と頭を悩ませた先輩部員達は、
文化部ならではの、何かこう……
文化的なユニフォーム用の袴セットを欲していた。]

 
(231) 2021/07/22(Thu) 13:51:53