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人狼物語 三日月国

86 【R15RP】君と僕の、夏祭り


【人】 二年生 鳳 凛



…………


[凛から紅葉の印象を聞いて、思案にふける長尾。>>248
紅葉と何らかの繋がりがあるのか。
ただ長尾もおそらく、紅葉が故人であることを知っていると察しつつも、凛が彼女のことについて話すことは躊躇われた。
なぜなら、凛が彼女と“知り合った”のは、彼女が既にこの世を去ってからだったから。

だからあえて何も言わず、長尾が口を開くのを待っていた。]



────…長尾先生…



[思考の末、凛に尋ねられたこと。
彼はすぐにそれをなかったことにしようと首を振る。
けれど凛は、聞かなかったことには出来なかった。

凛は紅葉が好きだった。
例え幽霊でも、血濡れの姿でも。

初めて会った年の夏祭り。
彼女はお金がなくて、祭りに参加出来ない凛のために、いろんな食べ物を貰ってきてくれた。
夏祭りの時の紅葉は血濡れじゃなくて、本来の奇麗な彼女の姿になっていて、本当に嬉しそうで、楽しそうで。
そんな紅葉を見ているだけで凛も嬉しかったことを覚えている。]
(259) 2021/07/24(Sat) 13:49:49