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人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【人】 “小雪” 篠花



 兄は私に号を譲りたいと言っていたけれど、
 私は兄に灯守りをやっていてほしかったの。
 ……いいえ、違うわね。側にいてほしかった。
 それまでずっと、兄のそばにいたから、
 いきなり放り出されるのが怖かった。


[遥か遠い過去の自分を見つめて。]


 だから、手紙1つで何処かに消えた兄が許せなかったの。
 何処にも行かないでほしかった。
 子供だったのね。いつか別れは必ず来るのに。
 それを認めたくなくて、荒れていたのよ。

 だから蛍を迎えなかった。
 八つ当たりしてしまいそうというのもあるけれど、
 何れ来る別れに、堪えられそうになかったから。


[今なら温泉が全てを溶かしてくれそうだから。
誰にも語ったことのない本音を落としていく。]
 
(264) あんもびうむ 2022/01/30(Sun) 19:40:06