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人狼物語 三日月国

185 【半突発R-18】La Costa in inverno【飛び入り募集】


【人】 奏者 イルムヒルト

― 中央広場で>>294 ―

 ……貴方は、何時も。
 いつの間にか傍にいらっしゃるの、ですね。

[隣からの声にフードを被った顔を上げ、声の主を見る。
彼はあの日にバーにて歌を披露した時と変わらず。
ただ、彼という存在そのものが其処に、在った。

弾いてみれば良い、と彼は言う。
あの日披露した歌ではなく、拙くもどこか楽しそうなステップを踏んで
同時に、派手にしりもちをつきながらも
その姿は楽しそうに、女には映る。

彼女ほど――リリーの、ことだろうと女は思う。
軽やかなそれはどこか、彼女のステップに似ていた。]

 それでも、とても楽しそうに踊っているわ。
 自分の持てるものでは、ないのに。

 ああでも、とてもそれは良い美しさ。
 ――迷い、と、いうのかしら。

 飢えてしまうの、加速して、止まなくて。
 でも、貴方の魅せるものを見たら。また、
 奏でてしまいたく。なる。

[その刺激をも取り込んでしまいたいとばかりに。と
女は黄昏を彼へと向けて――]
(303) 2022/11/23(Wed) 19:44:33