[以前、ある人に告げられた言葉がある。
────「なんかあったら話すんだよ?」
その時は、"なんか"って何?と思った。
"話す"って、誰に?と。
その人の言いぶりは、自分に話せという感じではなかったから。
多分、私は、武藤には話したいと、思ってしまったんだ。
"なんか"が何だったのか、そも"あった"のか否かすら、自分にもわかっていないまま。]
……っ………………。
[彼の"ありがと"
>>302 にも、何も言葉は返せずに、俯きがちに再び首を横に振った。
お礼を言われるような事など、何もできていないんだから。]