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人狼物語 三日月国

28 【恋愛RP】星降る宴の必然を【R15】


【人】 男装の騎士 イヴ


ー 廃教会とサボり魔騎士 ー

[右手の髪飾りは隊長への賄賂を買いにゆきのやに向かっている途中にあった露店で見つけ、買ったものだ。

短い自分の髪には到底似合わない可愛らしい髪飾りは誰を思って手に取り買ったか。

露店の主は「彼女にでも渡すんかい?」とからかい混じりで言ってきた。ぜってー、あいつ俺の性別間違えてただろ。

そんなふうに思いながら買った時を思いだした。

渡せなかった。孤児院に行けば渡せたのに。

イヴは自分の目から雫がぽつぽつと落ちてきたことに気づいた。
手の中の髪飾りにも。

イヴは髪飾りを握りしめてただただ泣いた。
もう、きっと自分以外の人が彼女を守るんだ。
もう、自分は彼女の騎士ではないんだ。今まで、そんなつもりで働いてきた訳では無いが、きっと心のどこかで彼女がくるこの国を守ることで彼女の1つの居場所を守っていた気になっていたんだ。

感情の波と共に雫は次から次へと落ちていく。]*
(336) 2020/05/18(Mon) 22:05:18