【人】 大木慎之介[秋月は大木にとって、得難い友人のひとりだった。 “生徒会副会長を”ではなく “大木を”応援してくれる人だから。 副会長になって以来、身に沁みたのだ。 肩書ばかり見て本人を見ない人が、 この世界には多数いるということが。 幸せを祈ってくれることが嬉しかったし>>305 短所と認識しつつ長所とも言い換えてくれるあたりも 好ましいと思っていた。>>308 なのになぜだろう、 秋月のことを何も知らないような気がしてしまうのは。 友人だとは思っている。 もし秋月が拒まなかったなら、旧校舎探検以前に 個人的に連絡先を交換していただろうぐらいには。 けれどなぜだか、随分と距離が遠い人のように感じるのだ。 彼が何を願いそうかなんてことにも見当がつきやしない] (404) 2022/10/16(Sun) 9:57:45 |