06:36:54

人狼物語 三日月国

124 【身内P村】二十四節気の灯守り【R15RP村】


【人】 “観測者” 処暑

[ 隣同士故に関わらねばならない機会はそれなりにあり、
 『鍵』の受け渡しの際にも話しかけられるのが常だ。
 最初は人見知りを発揮し、聞かれても黙ったままのことが多かったが、
 流石に数十年も付き合っていれば、関わることに慣れてはきた。
 とはいえ、「変わりないです」「ええ、沢山ありました」「先日立秋さんにもらったものは美味しかったです」等、淡々とした答えしか返せないのは変わらない。
 それでも彼が会話を続けようとしてくれるのならば、ゆったりながらも会話は続いていただろうが。

 苦手、ではない。只やはり、気後れしてしまう。
 騒々しさは観察する分には興味深いが、私自身に向けられると一歩引いてしまうのだ。

 とはいえ、引きこもりでも必然的に関わる相手であるために、恐らく彼には一番世話になっているし、
 年上ということもあって、甘えている部分はある、のだと思う。
 このまま、会話するに面白くない存在であっても、騒がしいと少々呆れてしまっても、
 彼は私に関わってくれるのだろうなと……そんな類の。

 「立秋は今日も陽気だ。笑顔が眩しい程だ」
 そんな記述を手帳へと。* ]
(443) 2022/01/18(Tue) 15:32:43